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なぜ予防接種は必要なのでしょうか?

 一般の方から見ると、予防接種は複雑で理解しがたいようです。保護者を含め子どもに関係する人は、予防接種の基本的なところは理解しておいていただきたいと思います。

 予防接種には定期接種と任意接種があります。定期接種とは国が勧める予防接種で、決められた期間内にすれば無料でできます。ポリオ、BCG,DPT(3種混合)、はしか、風疹、日本脳炎が定期接種です。保護者はこれらの予防接種に対し内容をよく理解して、子どもに接種させるよう努力する必要があります。

 任意接種はおたふくかぜ、水ぼうそう、インフルエンザなどがあります。いろんな理由で保護者がさせたいと思ったときにする予防接種で、費用は自己負担になります。

 現在の予防接種は、個別接種が基本です。(ポリオや一部の地域を除く)これは信頼できる医師に予防接種をしてもらえることで、子どもの病気、保護者の考え方を知ったうえでできます。個別なのでじっくりと疑問のあるところを質問し、納得してからしましょう。医師から見ればいつも健康診断や病気のときに見ている子どもなので、細かく観察することができます。

 たぶん母子健康手帳や、健康カードなどでそれ以前の予防接種歴をチェックしている方も多いと思います。予防接種は強制するものではありませんが、ついつい接種することを忘れてしまいます。また慢性の病気や、よくかぜをひいてできないこともあります。入園前のこの機会に、定期の予防接種をしているか再確認することは大事です。また、わからないことがあれぱ、かかりつけの小児科医に、相談するようにしましょう。

 感染症は細菌やウイルスによってかかる病気を言います。一方、伝染病は人から人にうつる病気のことを言います。予防接種の中には伝染病でない感染症もあります。3種混合の破傷風、日本脳炎がそうです。集団生活の場では、人から人にうつる伝染病が予防接種として重要です。現在の予防接種は集団防衛でなく個人防衛としてするのですが、予防接種をしていれば不必要な混乱は避けられると思います。